豪州大陸から日本までは9時間弱。これまで4大陸を横断したが、何れも機中泊だったことと比べると、長いようで短いほうだ。時差もほとんど無いから疲れを感じることはほとんど無い。最後のこの便だけは日本の航空会社のフライトだった。出国手続きを終えたので、機内でついに日本食を解禁することにした。
たかが機内食だがされど機内食だ。もう一ヶ月以上日本食を口にしていないので、想像以上に美味しかった。やはり故郷の味に越したことはない。昼行便だったこともあって、機窓のシャッターが閉められることはなく、南西太平洋の美しい珊瑚礁の島に酔いしれた。行けども行けども絶景が続く。いつかこれらの島に降り立っててみたい気になる。
旅の思い出に、行く先々で開いたり閉じたりしたモレスキンの日記帳。旅の直前に購入したばかりだ。空白が多いが、記録できるときには日本語で、時には英語で、ごちゃまぜで走り書きしていた。機内ではではその記録を見直したり、書き残しの部分を追加したりしながら過ごした。何回も開いたり閉じたりしたせいか、強いはずのモレスキンでさえ、擦り切れてボロボロになっている。ページが外れたところは飛行機の手荷物タグのシールで補強していたが、それでも間に合わない。でも、思い出が詰まった日記帳だ。
まだ日が明るいうちに成田に到着。うだるような暑さだ。このまま日本を2、3日滞在したら、また別の涼しい国へ飛んでしまいたい気持ちだ! 友人から今年の日本は暑いとメールで聞いていたが、その実態を始めて知ることになった。発汗は止まることを知らない。1時間半以上の乗継時間があったが、入国や税関手続きなどで手こずっているうちに、ほとんど休む間もなく、そのまま大阪伊丹行きに乗り継ぐ。その頃には日も既に暗くなり始めていた。
そして、36日ぶりに大阪の土を踏む。本当に世界を一周してきたのか、実は今の時点では実感がないのだ。これから1ヵ月後か、3ヵ月後か、それとも半年後になるか分からないが、写真を焼いたり、現地で手に入れたパンフやチケットやレシートなど、旅の証しを整理しているうちに、少しずつ実感が湧いてくるのかも知れない。
アフリカからヨーロッパ、南米を経て、オーストラリアまで地球一周の旅もついにフィナーレを迎えた。それでも、一歩でも足を踏み入れた国を塗りつぶしてもまだ世界の8%しか訪れていない。世界は想像よりもはるかに広いのだ。
まだ見たことのない場所へ、いつかは行ってみたいと思う。
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