2007年8月16日木曜日

Day36─つかの間のクルージング(ブリスベン)

昨日島内ツアーから部屋に戻ったら、机の上にアンケート用紙と一緒にオレンジ色のタグが置いてあった。朝6時頃に大きな荷物を回収するのに使うためで、7時頃に迎えのバスが出発するとのことである。朝起きてすぐに部屋干ししていた衣類をまとめてスイッチバッグに入れて、ボーイさんが来るのを待つ。「それくらい自分では運べるよ」と思いつつも、一応リゾートのルールに従わなくてはならぬ。

5分前にチェックアウトを終え、桟橋に行くバスを待つ。時間になっても来ないので心配してフロントに問い合わせようとした時、出発の案内があった。でもバスにはわずか2、3人しか乗っていなかった。桟橋へは歩いていける距離でもあるから利用しないのか。それとも、対岸のハービーベイに車で来ているから、遅くまで滞在できるからだろうか?

帰りのカタマランも45分の水上の旅だが、こちらは予想外に早く感じられた。
あっと言う間に対岸のハービーベイに到着し、荷物と対面。待機しているコーチバスに乗る直前、ちょっとだけ時間をもらって、朝食用のパンとジュースを購入する。今日は左の中ほどの席にゆったり座ることにした。車中の食事はダメということで、ハービーベイのバスターミナルに停車中にいったん降り、急いでパンをかじる。トイレを済ませて再び乗車。

しばらく市内を走ってから再びハイウェーを延々2時間走る。そして、10時半前に2回目の休憩。あとはブリスベンの市内まで2時間を一気に走る。正午過ぎにゴールドコースト行きのインターで降り、最初の停留所である国際空港へ向かった。一昨々日にブリスベンの空港に降り立ったときには気づくことは無かったが、スペインのマドリッドバラハス国際空港と同様、ここでも工事をしていた。世界中の空港で槌音が絶えることは無いのだろうか。ただ、こちらはターミナルビルが中心だ。

空港で降りる旅行客は以外に多く、フレーザー島だけを目的に来ている人たちも結構いるのだろうか。僕も明日には同じ空港を発つから、1日差でしかないのだが…。長い旅のようで意外に短かったが、僕としても今回の旅の大きな目的である世界遺産の旅はここで終わりだ。ほぼ定刻の午後1時にはホテルのあるローマストリートの駅前に到着。

再び同じホテルにチェックインし、ちょっとだけ部屋で過ごした後は、名残惜しむようにシティーの散歩で時間を過ごすことにする。レセプションで近くの見所を聞くと、水上バスから川沿いを景色を眺めてはどうかということで、ローマストリートを越え大通りに出る。付近は近年変貌を遂げているのか、比較的新しい高層ビルが立ち並んでいる。冬でも比較的温暖なので、小奇麗なカフェやレストランが屋外にも立ち並んでいる。そこをすり抜けるように川沿いへと向かった。

ブリスベンの観光水上船は時間制になっていて、時間内だと乗り降り自由の券がある。他にも1日券など目的の観光地に合わせて、用途に応じた使い方ができるから、路線バスのような使い方もできる。僕は特に行きたいところを決めていた訳ではなかったので、乗ったまま往復することにした。それなら追加料金が要らないからだ。

水上で風を受けながらの景色を見るのは気持ちいいものだ。都会の水上バスに乗るのは、昨年東京の友達にバーベキューパーティーに誘われたときについでに訪れた葛西の臨海公園からお台場を往復して以来だ。乗ったときの感触はその時とあまり変わらないか。暫くデッキの上で眺めを楽しんでいたが、帽子が飛ばされそうになっていた人がいるほど風が強く、ノルウェーの時ほどとはいわずとも若干寒くなってきたので、室内の座席に座ることにした。

前方には大型の液晶テレビが備え付けられる。何気なく映し出されたCNNのニュースを見てびっくりした。それは、ペルー・ピスコ沖地震の第1報だった。リマで数十人を越える犠牲者が出ているとの情報。たった1週間前に自分がいていた場所で起こった事実に他人ごととは思えなかった。飛行機での移動するにもあれだけ時間がかかるのに、情報速さには驚くばかりだ。世界は狭くて広いことをあらためて思い知った。

ホテルに戻って、最後の夜を食事に出掛ける。ここは沿岸にあるからシーフードが有名そうだ。レセプションで場所を聞いて、2、30分ほど夜道を歩く。できるだけカジュアルなレストランを紹介するように尋ねたが、行ってみたら全然そんな雰囲気が無い。今まで行ったことが無い高級レストランだった。こうなったらもう勢いである。最後の贅沢に魚介類の盛り合わせを注文した。明日ちゃんと起きられるようにお酒は控えたけれども、それでも相当な出費だった。

すっかり暗くなった道をゆっくり歩く。最後の夜が刻々と無くなっていくようで、何となく寂しい感じがした。

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