ペルーでの滞在は6日間を予定。その間の観光地での宿泊を含めて、初日に泊まるペンシオン(ホテルのように独立した部屋をもつゲストハウスのような宿泊施設)で払い込むことになっているが、米ドルの現金で指定されていたので、持っていたトラベラーズチェックを換金することにした。テルミニ駅からメトロで3駅目のSpagna広場にアメックスのカウンターがあったので、行って帰ってきた。現金をたくさん持ったまま移動するのは避けたかったので、換金はできるだけ先延ばしにしようと最初から考えていた。結果的には幸いなことに、これまで盗難には全く無縁だったが…。
その最前線を見た気がする。
これまでは到着日に観光できるように街の中心街に宿を構えていたが、今日ばかりは空港の近くを選ぶことにした。というのも、明日は長距離の移動となるため空港までのアクセスが便利なところに泊まりたいからだ。もちろん、搭乗時間が昼になっているために、チェックアウト後空港にすぐ移動したいということもある。結局、空港から送迎をしてくれる宿をネットサーフィンで見つけて泊まることにした。
予約した宿泊先に連絡を入れるとバスを空港まで向かわせるというので、待ち続ける。そのうち、30分経っても全く来る気配がなくインフォメに問い合わせてみると、待っている場所に間違いないという。1時間経っても来る気配が無いから、もう一度インフォメにきていると、あそこでみんな待っているよと、素っ気無い返事だけが返る。もうこれ以上時間が掛かるならタクシーでも拾おうかと思っていた矢先、やっと迎えのマイクロバスが現れた。あとで分かったのだが、そのバスは1時間おきに定期的に運行していることがわかった。それならば始めからそう説明してくれ、と思う。
マイクロバスはターミナルを出てから空港の敷地から出るだけで15分は走っていたが、その後はすぐに宿泊先に着いた。宿は閑静な住宅地の中にあり、廻りには商店が無くマンションだけが目立っている。お世辞でも観光には向かないロケーションだ。もう少し市街地に泊まればよかったと思った。廻りが不便なだけあって、施設は充実している。バーやレストラン、カラオケまである。ちなみにスペインでもカラオケは「Karaoke」だった。
部屋に荷物を置いたが、今日は荷解きはしない。明日また長距離を移動するためそのままにしておき、着替え分の詰め替えは最小限で済ませておく。観光するにも何のアクセスもないところだったので、街歩きはあきらめ、外にいい店があれば外食でもしようと思った。
地図も何も持っていないので道に迷わないようにまずは慎重に宿を歩く。少しずつ宿の裏通りを進んで、時々振り返りながら宿の場所を把握しておく。先を見渡しても、本当に住宅以外何も無い。10分以上いったところで大きなマンションを見つけ、その1階に唯一、賑やかな場所を見つけた。おそらくほとんど地元住民の憩いになっていると思われるバールだった。外で飲むのは久しぶりだが、ヨーロッパ最後の夜はここに決めた。
スペインはタパスで有名だ。もともと小さな入れ物のフタを意味するこの言葉からは、少量のおつまみという意味がある。
ここは地域の憩いの場になっているのだろうか。一人で飲んでいる人(自分を除いては)はいなくて、みな家族や気の合う仲間で話をしながら楽しそうに過ごしているのが印象的だった。日本のマンションにはちょと見られないような感じがする…。